泥の中から美しい花を咲かせる ─────────
蓮の花は、泥の中から咲きます。泥は混沌としていて、これからどのようなものにもなる可能性を秘めています。その泥から蓮の芽が伸びてくると、とても美しい花を咲かせるのです。
蓮の花だけではなく、私たちの生きる糧であるお米もまた、泥の中から生まれます。お米が育つ田んぼでは、たくさんの生き物が育まれています。
そしてそれは、人間の心についても同じことが言えます。どれだけ人が汚い心をしていても、人生を通していろいろなことを学び、ひとたび真実を見つけると、そこから美しい人の心が生まれてきます。そのように、心をきれいにするという意味で、蓮の花は仏教でとても大切にされています。蓮の花は美しい心の象徴でもあるのです。
今、この世界は混沌として、まさに泥のようです。しかし、混沌とした時代だからこそ、人々はこの時代の矛盾を感じ、そこから自分たちはどう生きるべきかを学んで、美しい心を花開かせることができます。泥のように混沌とした世界から、蓮のように美しい理想の世界を追い求めていくことができるのです。
その美しさは、泥から生まれます。自らがどんなに美しく咲いたとしても、それは泥から生まれたのであり、やがて花の命が終われば、また泥へと還っていく ────その泥から美しさへの道を常に心に刻んで初めて、人は本当に美しくなります。
蓮の花ばかりを花束のように並べていては、何が美しいのかもわからない。対比があるからこそ、美しいとはどういうことであるかを知ることができるのです。
木の花ファミリーでは、今年より様々な蓮の花を育て始めました。
混沌とした時代にあって、誰もが泥の中から、自らの美しい心の花を咲かせていけますように。そして世界が、個性豊かな色とりどりの花でいっぱいになりますように。
この地球上に美しく調和的な世界を花開かせるのか、それとも泥のままの存在であり続けるのかは、私たち一人ひとりの意志にかかっています。
そんな想いから、本サイトでは蓮をモチーフとしています。